y5g2のブログ

小説、クイズ、笑い話を、毎週公開するブログです。

小説 クイズ 笑い話を1日、15日に発行していきます。

こちらは毎月1日、15日に発行していく、マガジンブログです。次回は6月15日です。


小説についてはスリラー小説、心霊小説を出版社から販売、クイズについては、紙書籍でベストセラーになった本もあり、笑い話については、新聞等にも掲載したことがあります。


こちらについては、グーグルまたはヤフー等の検索欄で 吉村一伸 と書いて検索してください。


ところで吉村一伸のホームページでは、[発想を生み出すコツ]をはじめとして、小説、笑い話、クイズが作れるコツという、概略が書いてあります。そのURLは最後に書いてありますので、よろしかったらご覧ください。


小説 次郎作物語 は読んだ人、それぞれが“面白かった!”と口にする物語で、何度となく息をのむ場面もあります。


また昔、京都に暮らしていたこともあり、そこで当時の描写も詳しく書き入れております。


次郎作物語

昔京の都よりほど近い所に近江の国があった。そしてその中に、謎なぞ問答が、三度のめしより好きだという、殿様が住んでいた。そこで『わしと問答が出来るやつは、位を授けほうびをつかわす』とまで言っているが、誰一人名乗り出る者がいない。そのためいつも不満な、退屈している毎日を送っていた。


その家来の中に、太郎作と次郎作という若い兄弟がいた。殿様に信用のおかれている兄の太郎作は、まだ家来になって間もない弟の次郎作を、何かと気を配った。そこで次郎作は、まわりの者より真面目によく働いた。そのため殿様にとって、見込みのある家来の一人にまで成長していった。


殿様には命の次に大切にしているものがあった。それは高さが三十センチほどの、宝石を埋めこんだ、あざやかな色を施した壺である。この壺は日本一の壺作りの職人が、今までにない長い年月をかけて作った最高の傑作で、殿様が即位された時に、渡されたものだった。


殿様はその壺がおおいに気にいった。それだけに壺は、誰の手にも振れさせなかった。そしてどういうわけか、その壺を眺めると気持ちが安らいだ。そのため気持が落ちつかない時は、いつもその壺を眺めることによって、気持ちを静めていたという、殿様にとっては不思議な壺でもあった。


壺は頑丈な桐の箱に収められ、いつもは蔵の中に大切に保管されている。そしてそれを眺めたい時は、いちいち殿様が、信頼している家来に運んでこさせていた。その係りが太郎作だった。


しかし最近になって、太郎作が出かけている時とか、手が離せない用がある時は、太郎作に変わって、次郎作が引き受けることになった。


ある日のこと、殿様は朝から何となく心が落ちつかなかった。そこで壺でも眺めようと、太郎作を呼ぼうとしたが、考えてみると、用を言いつけ城を出ている。そこで次郎作を呼んだ。


「殿様。何か用でございますか?」
 次郎作は殿様の前に来ると、ひざまずき尋ねた。
「例の壺を持ってきてくれないか。急いでな」
 いつもの調子で命じた。
「かしこまりました」
 次郎作は急いで立ち上がると、部屋を出た。


壺は殿様の部屋から、かなり離れた蔵の中にしまってある。もう何回となく運んでいるから、戸惑うことなく蔵についた。蔵の入口にはいつも番人が立っており、その蔵の扉は、番人の持っている鍵で一つの鍵を開き、もう一つの鍵を、次郎作が開くことによって、はじめて開かれる仕組みになっている。だから一人だけでは開くことは出来ない。それだけ厳重になっていた。


次郎作は蔵の中に入ってみたものの、壺が見あたらない。そこで急いで番人に、
「壺の箱が見あたらぬが、もしやこの蔵に賊が入ったのでは?」
と聞いてみた。
「いや、そんなはずはない。わしたちが交代でこうして見張っているから、入ればすぐ分かるはずだ。そう言えば先日、殿様の立ち会いのもとで、この蔵の掃除があった。その時置き場所が変わったのかも知れない」
番人は思いだしたように言った。


それを聞いて、次郎作は再び蔵の中に入った。見ると今まで置いてあった場所とは反対側の奥に、壺の箱らしいものがある。よく見るとやはりそれだった。次郎作は少し腹立ちながらも、ほっと胸をなでおろした。


殿様は次郎作がなかなか戻ってこないので、いらいらしていた。
そこでそばにいた家来の五平に、
「蔵へ行って、次郎作を見てきてくれないか。急いでな」
そう言ってせかせた。五平は廊下を急ぎ足で、蔵のある方へ向かった。


次郎作は蔵から出ると、いつもより早足で気をもみながら、廊下が交差している手前にやってきた。ところが反対の方から、五平がそのことに気がつかず、足を早めてやって来る。そのために二人は出会い頭にぶつかってしまうという、大変なことになってしまった。


次郎作はその場でひっくりかえった。その拍子に抱えていた壺の箱が、手から離れ、床に音を立てて落ちた。それはあっというまの出来事だった。


次郎作のあわてようといったらない。体中がまるで冷たい水を浴びた感じになった。目は壺の入った箱だけで、あたりは何も目に入らない。彼は夢中になって箱に飛びついた。壺を確かめるため、箱に結んである紐をほどこうとしたが、震えと恐怖で、なかなかほどけない。ただならぬ次郎作の態度に、五平も緊張した。


もし壺が割れていたら、殿様の怒りはただですむはずがない。もちろん生きてはおれないだろう。この壺が自分の生死を決めるのかと思うと、もう生きた心地はなかった。五平も次郎作の表情を見て、同じように胸を躍らせた。


ようやく紐もほどけ、蓋を開ける瞬間がきた。次郎作にとっては、命をかけた瞬間だった。そこで息を凝らし、心で祈りながら蓋を開けた。


壺はしっかりとした枠に入っている。そのためか別に割れている様子はない。二人はほっとして顔を見あわせた。


「よく見た方がいい。ひびが入っていないかどうか」
 五平がのどをからした声で言った。
「大丈夫のようだ。枠がしっかりいていたおかげで」
「念のため、中から取り出して調べた方がいいと思うが……」
 五平も、もし割れていたら、自分にも責任があることになる。そこで不安な気持ちで言った。
 次郎作は胸を躍らせながら、そっと壺を取りだした。それは初めて振れる感触だった。そしてどうか無傷であってほしいと願いながら、壺をまわしてみた。
「あっ!ひびがはいっている!」
 五平が突然声をあげた。
 見ると、壺の腹にあたる部分に、三センチほどにわたってひびが入っていた。これでは隠しようもない。
「もうだめだ。この壺は殿様が命から二番目に大切にしておられものだから、死罪は免れない」
 次郎作はその場にうずくまってしまった。



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天国と地獄
ごん兵衛は、なわばしごを作るため、縄を買いに行った。そして、縄をかついで、橋のところへ来た時だった。
「助けて!」
と、言いながら、ばちゃばちゃ水の音がしているのが聞こえた。


見ると、川で子供が溺れている。幸いにもごん兵衛は、長い縄をかついでいる。そこであわてて、肩にかけている縄を取りだすと、
「早く、この縄につかまるんじゃ!」
そう言って、子供の方へ投げた。


ちょうどうまく縄の先は、子供の目の前に落ちた。溺れたものは、わらではなくて、わらでできた縄をつかんだ。
「いいか。離すんではないぞ!」
ごん兵衛は、大きな声をはりあげて、子供を岸へ引き寄せた。


子供はまだおぼれはじめだったため、水はほとんど飲んでおらず、すぐに元気を快復した。
それをそばで、じっと見ていた源吉が、急いで子供の親のところへ、走って知らせに行った。


「おばちゃん、太郎作が溺れた!」
「えっ!何処で?」
「橋のとこや」
それを聞いて、母親のお花さんがとんできた。
「太郎作!」
と、叫び声をあげるや、わが子を抱きしめた。そして、 そばに立っているごん兵衛を見ると、
「ほんとに、子供を助けていただき、お礼のしようもございませぬ。どうか、うちへお寄りくださいまし」
ごん兵衛は、今まで言われたことのない、丁寧な言葉で、お花さんから、誘いの言葉を受けた。
「わっしは、ただ、あたりまえのことをしただけなんだから、気にせんでおくんなせぇ」
そう言って、ごん兵衛は、その場を離れようとした。


「それじゃ、主人に叱られます。ですから、お願いします。どうぞお寄りくださいまし」
美人で上品なお花さんに、ここまで言われると、それを押し切って帰るわけにはいかない。そこで言われるまま、お花さんたちが住んでいるという、屋敷に案内された。


なんとまあ部屋といい、家具といい、置物といい、すばらしいの一言で、ごん兵衛は、まるで浦島太郎のような気持ちになった。
「これで、鯛や平目の舞い踊りだったら、浦島太郎じゃ」
そう、思っていると、
「どうぞ、お食事の用意ができました」
と、西洋式になっている食堂に案内された。


なんと、テーブルの上には、鯛と平目のお造りの舟が置いてある。
あるじも、子供の命の恩人だけに、とてもていちょうに、ごん兵衛をもてなしてくれた。
飲んで、食べて、ごん兵衛はいい気分になった。そして、
『このぶんじゃ、帰りには玉手箱でもくれるかも知れん』


そう、思ったとき、
「もうおそうございますから、今晩はお泊まりになってくださいまし。主人もそうもうしておりますから」
お花さんにすすめられ、泊まることになった。


通された部屋は洋間になっている。まだ寝たこともないベッドを見て、ごん兵衛は、まったくの別世界にきた気持ちになった。


ごん兵衛の寝ぞうの悪いのは、たいへんなものだ。いつも、起きたときは、寝た位置にはいない。そのごん兵衛が、ベッドで寝るとなったら、どうなることか。その上、酒をたんまり飲んでいる。


ごん兵衛は眠くてしょうがないので、早々にベッドに入った。そして、寝ついたとたん、ベッドからころがり落ちた。はい上がっては落ち、はい上がっては落ちのくり返しだった。夢の中は、関取にはいって、親方にしごかれっぱなしの夢だった。


いくらごん兵衛といえども、とうとう目がさめてしまった。
これじゃ朝まで眠れやしない」
ごん兵衛はそうつぶやくと、縄を持ってきて、足の方から体へと、ベッドにぐるぐる巻いて、しばりだした。
そして、両腕もそれぞれ、わきばらに入れ、ようやくベッドから落ちることもなく、眠りにはいった。


いつの間にか、夢は先ほどの関取から、おかっぴきに捕らわれの身に変わった。『これ、ごん兵衛、おまえは女房、子供のおる存在ながら、人妻に手をだすとは、ふきんしんきわまる。よって、町中ひきまわしの上、獄門に命ず』
との代官からのお告げに、夢とはいえ、ごん兵衛は、胸をどきどきしながら眠っている。


やがて朝になった。食事の時間になっても、ごん兵衛は起きてこない。夜中にろくに寝ることが出来なかったので、今が熟睡の最中だ。


そんなことは知らないあるじとお花さんは、女中のたねさんに、食事だと言ってくるように頼んだ。
たねさんが、ドアをノックしても、返事がない。二度、三度してみたが、やはり返事がないので、ドアをそっと開いてみた。


見ると、ごん兵衛がベッドに縄でぐるぐる巻きにされている。
「だんな様!」
たねさんは、腰をぬかさんばかりに叫んだ。


その声を聞きつけ、あるじとお花さんがとんできた。そして、ごん兵衛を見るなり、あるじは、
「早く!おかっぴきを呼んできなさい!」
大声で叫んだ。そして、
「おかっぴきが来るまで、このままにして、振れてはいけない!」
と、手口を調べてもらうため、そのままにしておいた。


やがておかっぴきがやってきた。
ごん兵衛はまだ夢の中だ。縄でからだをぐるぐる巻きにされた上、牢に入れられている。
やがて、牢の看守たちがぞろぞろやってきた。その中に、自分を捕らえたおかっぴきもいる。
『さぁ、おむかえにきたぞ』と、看守の一人が言った時、目がさめた。


見ると、目の前におかっぴきが立っている。そこで、ごん兵衛は、
「覚悟はきめておりやす。だけどその前に、どうか一目、女房と子供に会わせておくんなせぇ」
と、寝ぼけ顔でいったのはいいが、おかっぴき一同、なにがなんだかさっぱりわかららず、しばらく口をあけたままぽかんとしていた。


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漢 字 ク イ ズ


次の文の問いに対して、その文の中から漢字を拾い出し、それらを組み合わせると、それが答えになります。

“ここから五丁目あたりまでは田圃であったのが、今は〇になった。”について、丁と田から答えは[町]。


問1
望遠鏡で山を見たら上下が逆さまになっていた。山の何処を見ていたのだろう?
問2
五人家族で僕は末っ子。女はお母さんだけ。僕には欲しいものがある。それは?
問3
土地成金が手放したこの場所は昔何が建っていた?
問4
一昨昨日、一昨昨年は何とよみますか? では明明後日は?
問5
《二進も三進も》は何と読みますか。に〇〇もさ〇〇もと読みますが、最初の〇は共に小文字の“っ”です。
問6
五月蠅いは?蠅に注目。蠅が人にまぶると〇〇〇〇。
問7
〇〇山 〇〇川 〇〇島 〇〇道の前の○は何という字でしょう。それぞれが共通しているものです。 
問8
クラゲは水母と書きます。では中国料理に使うキクラゲは木水母と書くのだろうか。
問9
得意な芸をおはこという。ではこれを漢字で書くと〇〇〇。
ヒント さあ何番だったけ。 
問10
つまらない人間でも、外形を整えれば立派に見えることを、“〇〇にも衣装”という。〇〇はどんな字? 


言 葉 ク イ ズ  


問16
Aは道端であるものを拾った。Bも同じ場所であるものを拾った。Aが拾ったものはもう道端にはなかった。同じようにBが拾ったものもそこにはなかった。そして、Bの姿もなかった。ほんの短いあいだの出来事だった。ところで、Bの姿はなぜそこにはなかったのだろう?


科 学 ク イ ズ  


問17
ここに形、容積、重量がまったく同じの鉄で出来た立方体A、Bがある。いまAを持ち上げたら簡単に持ち上げることが出来た。
ところがBを持ち上げようとしても、重くて持ち上げることが出来なかった。もちろん接着剤などで付けてあったわけではない。Aと同じ条件のもとで置いてあったとしたら、なぜ持ち上げることができなかったのだろう?

不 思 議 ク イ ズ  


問18
高さ十メートルのところから、一キログラムの鉄を落としたら、地面が三センチほどへこんだ。
つぎに同じ材質の鉄二キログラムを落としたところ、地面にはまったく窪みはできなかった。同じ鉄で、しかも二倍の重量がありながら、なぜ窪みができなかったのだろう?


頭の回転クイズ  

問19
A、Bが別々のところからきて、ある湖を前にして、「あと半月早かったらなあ、本当に残念だった」といい、もう一人は
「あと半月遅かったらなあ、残念だ」といい残し、それぞれ、もときたほうへ引き返していった。いったい、彼らは何をしにきたのだろうか?


ホームズの推理  


問20
「謀られた!自分は殺される!」
クリフトはあわててロバートのそばから逃げ出した。
その時、ロバートが手にした拳銃から銃声が響きわたった。
翌朝、ロバートはホームズを前にして言った。
「私は昨夜会社内をパトロールしているとき、不審な男を見つけました。見ると相手は旧友のクリフトではありませんか。彼は私に顔を見られたため、私を殺そうと短刀をもち、向かってきました。私は自分の身を守るため、やむを得ず銃で撃ったのです」
「なるほど。でも、あなたはあなたの言葉に矛肩がある」
ホームズは冷たい声でいった。一体その矛盾とは?



問1 峠 問2 妹 問3 城 問4 さきおととい、さきおととし しあさって
問5 にっちもさっちも問6 うるさい 問7 和歌山 神奈川 鹿児島 北海道 問8 書かない。木耳 問9 十八番問10 馬子 問11 思 息 愁 問12 誕生 生誕 年少 少年 怪奇 奇怪 問13 (2) 問14 (1) 問15 ③ 問16 Bが拾ったのはタクシーだったから。拾うと言われると、誰もが物を拾うと考えてしまう。とこがタクシーの場合、考え方によっては、タクシーによって、拾われるようなもの。しかし辞書で調べてみると、〝拾う〟は『人や物をとめて利用する』という意味もある。 問17 置いてあったところは鉄板で、Bは強力な磁石だったから。 問18 鉄は鉄でも、一方は台所等で使うスチールウールだった。 問19 一人は釣りを、もう一人はスケートをしにきた。ところが池は、ある程度氷がはりつめ、釣りは不可能で、スケートにしても、まだ氷がいささか薄い状態であった。 問20 銃は前から撃つ場合と後ろからとでは、大きく違うため。



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